コラム

column

疲れの原因“活性酸素”と抗ストレスホルモン“コルチゾール”

冬から春へ向かうこの時期、暖かい日と寒い日が交互して、服装の調節が少し難しい時期ですね。
毎日の天気予報でその日の気温を参考に、服装の調節をすることは大切です。
昼間暑い時に出た汗を吸った下着が夜寒くなった時により冷たく感じて風邪を引く元になったりもします。すぐ脱ぎ着できるくらいの服装を心がけましょう。

こうした時期はどうしても身体が疲れやすくなります。
それは身体の調子を整える自律神経のバランスが寒暖差で崩れてしまう為とよくお話していますが、他にも暑さ寒さが知らず知らずの内にストレスとなっていることも原因の一つに考えられます。
ストレスは身体で感じるもの、心で感じるもの、様々ですが、どちらも身体の中では“活性酸素”が生じています。この“活性酸素”こそが疲れの原因と言われています。

日々ストレス社会の中で生きていると『疲労感』というものを感じることが多いと思います。
しんどぉ…と思うのは身体が「休ませて!」と訴えているサインです。休める時はゆっくり休んで体力回復を図りましょう。ですが、あまりに疲れが溜まっていると、休んでも疲れが取れていない…と思うこともあるかと思います。これは脳に溜まった“活性酸素”が除去できておらず、身体の中で抗ストレスホルモン“コルチゾール”が過剰になっている為です。

抗ストレスホルモン“コルチゾール”は元々身体の危機に対応して放出されるホルモンで、ストレスの原因となるモノから逃げる為に頭を覚醒させ、身体を無理にでも動かす為に働きます。例えるなら、肉食獣や災害から逃げ延びる為に一時的に火事場の馬鹿力を出すようなもの、と思ってください。
危機から逃れると脳の視床下部というところでコルチゾールの量に反応して、コルチゾールの放出を抑える機構が働き、コルチゾールの量が正常に戻っていきます。こうして、危機を乗り越えて日常に戻っていくのが生物の基本の身体の働きです。

ですが、慢性的にストレスに晒されているとコルチゾールの量が過剰になります。また、ストレスが原因で活性酸素が生じると、コルチゾールの量を調節する機構の働きを妨げて、いつまでたってもコルチゾールが過剰の状態が続きます。コルチゾールの量が過剰の状態が続くと、うつ状態不眠炎症、その他生理不順更年期障害認知機能の低下など様々な不調へと繋がっていきます。深刻な問題となる前に週に一日は予定も無く、ゆっくり休める時間を作ることも大切です。

休む時は人間本来の一日の過ごし方を意識しましょう。

・朝は7時くらいに起き、陽の光を浴びて頭を起こす
一日三食決まった時間に摂る
・冷たいものは控え目に。パン(小麦)は身体を冷やすのでできるだけご飯食を意識する
軽い運動習慣を明るい時間帯に行う
・お風呂は40~41℃の湯舟に10分浸かり、身体の芯を温める
・就寝は10時~11時くらいに。遅くても12時までに床に就く
・お酒は控え目に。寝酒は深い眠りを妨げてしまい、脳が休めません
寝る前はTVやスマホを避け、ブルーライトがなるべく目に入らないように。

上に挙げた方法をできる範囲から取り入れてみてください。

とは言え、誰もかれもがこれらをできるとは限りません。仕事上、不規則な生活を余儀なくされる方もいらっしゃるかと思います。そんな方は是非、小野山陽堂薬局にご相談下さい。お客様の生活に合ったご提案をさせて頂きます。